1日1万歩のウオーキングって本当?
今年も残すところあとわずか。猛暑の夏をなんかと乗り越えてやっとウオーキングを
楽しめる秋が過ぎまた寒くなってきましたね。
今週のテーマはウオーキングについてです。
多くの人が目標とする1日1万歩。しかし、これはすべての人に推奨される歩数ではありません。
昨年発表された群馬県で15年間65歳以上の住民に行った調査では、ベストな目標値は8,000歩/日で、
そのうち20分は早歩きをすること。
それが脳卒中・心疾患・認知症・骨粗しょう症・動脈硬化・高血圧・糖尿病の予防に効果的で、
それ以上歩いても病気予防の効果は変わらないと発表されました。
実際、厚生労働省によると65歳以上の高齢者の1日平均歩数は、男性5,779歩・女性4,736歩で、
1日における歩数目標は、男性6,700歩・女性5,900歩程度。
1万歩からは随分と差があるのです。私も1日1万歩を目標にウオーキングをしてますが、
1万歩を歩くのは並大抵のことではありません。
そして高齢者は。膝のクッションの役割をしている関節軟骨や半月板などがすり減る
“変形性膝関節症”の人も多くいます。
痛みがあるのにウォーキングを続ければ痛みが悪化することもあります。
糖尿病の方は低血糖を起こしたり、高血圧症の方は血圧が高くなりすぎたり、
心臓病の方は心臓に負担がかかることもあります。
病気の方は必ず医師に相談して運動量の指示をもらうようにしましょう。
健康になるためのウオーキングも食事療法と同じで体と相談しながら無理のないようにすることが
長く続けられる秘訣かもしれませんね。